第2回 公務員試験の種類【公務員になるために】【公務員試験】

公務員試験

みなさんこんにちは、わみです!

今回は前回の続きから、

  • 公務員の種類はわかったけど、なるにはどうしたらいいの?
  • 公務員試験ってどんな試験?

こういった疑問を抱いている方へ、公務員試験について簡単に、わかりやすく説明していきたいと思います!

わみも実際にいくつか公務員試験に受験して最終合格しているので、それらの体験談も交えてお話します!

公務員試験とは

まず、公務員試験とは、公務員になるための試験のことです

公務員の種類が国家公務員や地方公務員などにわかれていたように、試験もそれぞれでわかれて実施されます

国家公務員

前回説明したように、国家公務員とは、国の機関で働いている人のことです

国家公務員と一口に言っても、いろいろな種類があるため、国家公務員のなかでも複数の試験に分かれています

詳細は国家公務員試験について細かく説明したページを作成するので、今回はざっくりのイメージをつかんでもらうために簡単な説明だけします!

国家公務員総合職試験

法務省や財務省などそれぞれの中央省庁をメインに働く人を採用する試験です

霞が関で働く、いわゆるキャリア組になるための試験ですね

政策の企画・立案など、国の方針を決める規模の大きな仕事に携わることになる職種です

試験時期としては4月の下旬に1次試験(多肢選択式)、1次試験に合格すれば、5月の下旬から6月の中旬に2次試験(記述式・人物試験)が行われます

最終合格(=2次試験合格)ののちに、官庁訪問(それぞれの省庁で行われる、実質の採用面接)を経て、それぞれの省庁から内定を受けるという流れになります

国家公務員一般職試験

法務局や財務局などそれぞれの省庁の出先機関をメインに働く人を採用する試験です

総合職の政策の企画・立案といった業務とは対照的に、決定された政策を現場で執行し、実現する、という職種です

試験時期としては6月の中旬に1次試験(多肢選択式、小論文等)、1次試験に合格すれば、7月の中旬から8月の上旬に2次試験(人物試験)が行われます

国家総合職とは異なり、官庁訪問が1次試験合格と2次試験までの間から始まります

官庁訪問で事実上の内定を受け、最終合格(=2次試験合格)をすると採用されるという流れです(最終合格の発表の後でも枠がある官庁は訪問できます)

国家公務員専門職試験・その他

「国家公務員専門職試験」という試験はありませんが、国家総合職や一般職以外の行政の国家公務員試験のことは、専門職試験と呼ばれることが多いです

それぞれの職種ごとに試験があり、合格・内定もその職種のみ受けることができます(総合職・一般職はそれぞれの省庁で官庁訪問(採用面接)ができるため、その分内定が複数もらえる可能性があります)

労働基準監督官や国税専門官が代表的な例です

専門職試験というだけあって、受験科目に専門的な科目が課されている場合もあります

また、行政の国家公務員以外にも参議院・参議院の事務局職員や裁判所事務官なども個別で採用試験が行われています

地方公務員

地方公務員とは地方公共団体で働いている公務員のことです

地方公共団体で働いている人といっても、都道府県庁職員や、市区町村職員、警察官や消防官など様々な職種があります

地方上級試験

都道府県や政令指定都市の職員を採用する試験です

上級とは一般に大卒の公務員であることを指しますが、年齢制限についてのみ指している場合もあります

(中級試験など大卒以外を対象とした試験区分もあります)

多くは6月下旬に1次試験(多肢選択式)、7月下旬に2次試験(面接・集団討論など)が行われ、採用内定を受けるという流れですが、全く別の日程で実施したり、記述式の専門試験を課したりする都道府県・市もあります

市役所上級試験

政令指定都市以外の市町村の職員を採用する試験です

上級の意味については地方上級と同じです

試験の実施時期や内容は市町村によってばらつきがあり、また、毎年採用試験行っているわけではない市町村もあります

その他

地方公務員の試験は他にも多くあり、都庁や特別区は別日程で採用試験を行っています

警察官は都道府県ごとに、消防官は市町村ごとに採用試験を行っています

他にも、警察事務職員や公立学校事務職員なども個別で試験が行われています

みなし公務員

みなし公務員とは、公務員ではないが公務員のような処遇で働いている人のことです

みなし公務員にも様々な職種がありますがここでは代表例の1つである国立大学法人等職員について説明します

国立大学法人等職員試験

国立大学等の事務職員を採用する試験です

試験時期としては、7月の上旬に1次試験(多肢選択式)があり、合格すれば、各国立大学等ごとに行われる2次試験(面接など)が行われ、採用内定を受けるというような流れです

多くの国家公務員試験、一定数の地方公務員試験の1次で専門試験(法律や経済など)が課されるのに対して、国立大学法人等職員試験では教養試験のみが課されるのは受験しやすい点の1つかもしれません

難易度や併願

難易度

公務員試験は、ざっくり大まかなイメージでいうと、1次試験で教養試験(現代文や(手の込んだ)算数、物理、歴史、時事問題など)・専門試験(法律や経済、政治学など)の多肢選択式、2次試験で人物試験(個別面接や集団面接、集団討論など)や専門記述試験、論作文が課されます

絶対的な難易度は表現しづらいですが、教養試験についてはセンター試験(今は共通テストですが…)程度の難易度のように感じます(以下、体感での表現です)

民間企業の就活と比較すると、教養試験の対策をいておくとSPIの問題もカバーできるレベルといった感覚でしょうか(問題にもよりますが)

専門試験(多肢選択式・記述式)については、大学でその科目を学んでいたなどの事情がなければ、しっかり勉強しないと太刀打ちできないレベルだと思います

人物試験や論作文については、特別難しいといったものではないです

ただ、公務員試験というだけあって、公務員としての特有の視点をもっているか試されているのかなという感じはします

相対的な難易度、公務員試験の中での難しさでは、上で挙げた中だと、国の中枢を担う人材を採用するだけあって、国家公務員総合職試験が教養試験も専門試験も一番難しいです

次に、国家公務員専門職試験・その他の専門試験が、他では問われない専門知識を求めてくるので難しいと思います

残りの試験は科目によって多少の難易度の差や、出題傾向の違いなどはあると思いますが、大きくレベルが離れているものではないと感じます

併願

総合職は難しかったり、専門職等は専門知識が問われたりしますが、残りの試験はそう大きく難しさが変わるものではないことは上でお話ししたとおりです

そこで、自分の公務員になる選択肢を増やす手段に併願という手があります

ちなみに公務員試験は受験料がかかりません!(移動代や宿泊費はかかりますが)

つまりよく問われる科目・レベルの勉強さえしていれば、無料で受験先を増やすことができ、進路の選択肢を増やすことができます

実際、わみは

  • 国家公務員総合職試験
  • 国家公務員一般職試験
  • 労働基準監督官試験
  • 裁判所事務官試験
  • 某市役所試験

を受験する予定でした(実際には他の就活が被り一部の受験はできませんでしたが…)

わみだけでなく、周囲の公務員志望の知人も複数の受験先を併願していました

試験慣れや複数先から合格・内定を受けられる安心感など、公務員を目指す上で試験の併願をするメリットは大きいと思うのでぜひ頭にとどめておいてほしいと思います!

まとめ

ではここで今回のまとめをしたいと思います!

公務員試験とは

  • 公務員になるための試験
  • 職種ごとに試験も分かれている

国家公務員試験の種類

  • 国家公務員総合職試験
  • 国家公務員一般職試験
  • 国家公務員専門職試験・その他

地方公務員試験の種類

  • 地方上級試験
  • 市役所上級試験
  • その他

みなし公務員の試験

(例)国立大学法人等職員試験

公務員試験の難易度

  • 教養試験はセンター試験程度のレベル
  • 専門試験はその科目をしっかり勉強しないと太刀打ちできない
  • 人物試験や論作文は難しくはないが、公務員としての特有の視点を持っているか問われる
  • 公務員試験の中では国家総合職が教養も専門もトップレベルで難しい
  • 次点で、他ではあまり問われない専門知識を求めてくる試験種の専門試験
  • そのほかは大きくレベルが離れているものではない

公務員試験は無料で受験でき、

  • 進路の選択肢を増やすことができる
  • 試験慣れができる
  • 複数先から合格・内定を受けられることで安心感が得られる

という観点から併願できることを覚えておくべき

以上です!

公務員試験について理解を深めていただけたら幸いです

他にも公務員試験などに関する記事を書いていくのでぜひチェックしてみてください!

わみでした

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