第5回 公務員と民間企業【違いやメリット・勘違い】【公務員試験】

公務員試験

みなさんこんにちは、わみです!

今回は

  • 公務員と民間の違いはどんなところ?
  • それぞれのメリットは?

こういった疑問を持つ方に自分なりの考えをわかりやすく伝えられたらなと思います!

公務員試験の面接にはよく聞かれるテーマなので今回の記事を参考にしつつ自分なりの考えを持っていただければと思います

また、公務員を目指し始めた人によくありがちな勘違いについてもお話ししていきます

公務員と民間の違い・メリット

活動の目的

面接試験で、「公務員と民間の違いは?」と尋ねられたら、私はこの観点から答えると思います(よくある意見なので他の人との差別化は難しいかもしれませんが)

公務員の活動の目的

公務員の活動の目的は、端的に言うと公益の追求です

お金儲けを目的とせず、国民全体(住民全体)のためになることを行っているということです

イメージしやすいのは「道路を敷くこと」でしょうか

私たちは普段お金を払うことなく道路を利用しています

お金儲けを目指されてしまうと一歩何円というようにお金をとられることになってしまい生活どころではありません

役所は、国民の交通の便のため(公益のため)に道路を敷き、その補修を行っています

交通費は取りません(財源は税金ですが…)

(高速道路や重量税などの観点で言えば厳密ではありませんがイメージではこんな感じです)

この例のように、公務員(役所)は公益の追求を活動の目的としています

民間企業の活動の目的

民間企業の活動の目的は、端的に言うと自社の利益の追求です

お金を儲けるための活動を行っているということです

お金儲けというと少し意地汚いようなイメージを持たれてしまうかもしれませんが、そうではありません

企業はお金儲けをするためにより良い商品を提供しようとしますし、そうなると私たちはより良い商品を買ってより豊かに暮らすことができます

他社も利益を上げるために、必死で商品を開発し、より良い商品をより安い価格で提供しようとします

そうなると私たちの生活はますます豊かになっていきます

お金儲けは汚いどころ私たちの生活の向上に不可欠な作用といえるのです

このように、民間企業は自社の利益を追求を活動の目的とし、その結果、人々が豊かになるような活動を行っています

両者の活動領域

公務員も民間企業も人の役に立つことをしていることが上からわかると思いますが、

公益の追求と自社の利益の追求という異なった目的で活動しているため、それぞれの活動領域は、

  • 公務員→お金儲けができない/ふさわしくない領域(企業の参入・維持が難しい分野/公平性が求められる分野)
  • 民間企業→お金儲けができる/ふさわしい領域(企業間の競争により発展が求められる分野)

ということができます

働く上でのリスク

面接試験で、「公務員と民間の違いは?」と尋ねられたとき、これを答えるのはやめておいたほうがよいと思います

理由としては、公務員が公益を追求すべきであるのに対し、これを答えると自分の利益のために公務員を目指しているととらえられかねないためです

ただ、公務員も給料をもらい生活を送るために公務員をしているわけですし、自らの仕事を考える上でも外せないテーマだと思うので、そのような点からは参考にしていただきたいです

公務員として働く上でのリスク

公務員は、倒産・リストラの可能性が低いため、働く上でのリスクは小さいといえます

税金を(強制的に)徴収するため倒産(財政破綻)が起こりにくく、公務員自身もよっぽどのことをしでかさないとクビを切られないという構造になっているためです

ちなみに、絶対に財政破綻が起きないわけではありません

実際に2007年に北海道夕張市が財政破綻を起こしました

これから地方では人口流出がさらに進み、同様の事例が発生する可能性はもちろんありますが、上で述べた構造が変わるわけではないので民間企業が倒産する可能性よりは低そうです

これは公務員のメリットといえるでしょう

民間企業で働く上でのリスク

公務員として働く場合の裏返しとして、公務員と比較すると民間企業は倒産・リストラの可能性が高いため、働く上でのリスクも大きいといえます

もちろん、民間企業は無数にあるためリスクの大きい小さいも様々ですが、リスクの小さい企業でも構造的な観点から公務員より小さいとは言い難いでしょう

終身雇用も廃れつつある面もあるため、民間企業に就職したい場合は、転職する可能性も視野に入れて立ち回るべきかと思います

自由度

こちらも面接試験向けの内容ではありませんが、自らの仕事を考える上で外せないテーマだと思います

公務員の私生活の自由度

公務員の私生活の自由度は、民間企業社員の方と比べると低いといえます

例としては、コロナ禍の中では行動の制限が厳しかったりします

もちろん民間の場合も制限はあると思いますが、

公務員の場合はクラスターなどが発生すると大々的に報じられ、バッシングの的とされやすいので厳しく制限される(高い自制心が求められる)ということです

他に、副業が認められにくかったりもします(一応は許可制です)

税金でまかなわれている本業がおろそかになってはいけないからという理屈だと思われます

政府が副業を推進している中、稼ぎの柱を(たとえ支柱であったとしても)1本なくしてしまうのは資産形成の観点から好ましいことではありません

民間企業勤めの私生活の自由度

民間企業での自由度は公務員と比較すると高いといえるでしょう

もちろんこれも企業ごとに程度の差はあると思いますが

少なくとも自由度の高い企業を就活で狙うことは十分可能でしょう

これは民間企業のメリットといえます

よくある勘違い

ここからは公務員に対して抱かれがちな勘違いを説明していきたいと思います

給料・ボーナス

よく公務員は安定しているといわれることから、公務員の給料は高い・下がらないと勘違いしている方も一定数いますが、公務員の給料は高くはありません

公務員の給料は民間企業の給料を参考にして年ごとに決定されます

そのため民間企業で公務員より多く稼ぐ方も大勢いますし、不況によって民間企業全体の給与水準が下がれば公務員の給料も(タイムラグはありますが)下がります

公務員に就職した人が、同じ大学出身の同じレベルの人と比較して給料が一番安かったなんて話もザラにあります

またボーナスについても、基本となる給料がそれ程高くないうえに、民間企業の水準によって上下するので、必ずしも高いとは言えません

残業・職場環境

公務員には残業がないと思っている方や職場環境が良いと思っている方もいますが、公務員も必ずしもホワイトとは限りません

公務員・民間企業問わず繁忙期にはやはり残業がつきもので、全くないところはかなり少数でしょう

職場環境についても、エアコン代は税金から出されるため温度設定や稼働時間などが厳しいなんてこともあります

また、大災害などが発生した際、公務員は避難する側ではなく避難させる側、国民・住民の安全を確保する側の立場となることも職場環境の厳しさの一面といえます

年金制度

公務員の年金制度は優遇されていると思っている方もいるかもしれませんが、今は民間企業の方と変わりません

ざっくりの説明をすると、年金の2階部分が民間企業勤め方の制度と同じになったり、3階部分にあった制度が廃止されたりしています

かつては確かに優遇されていたといえるのですが、現在は制度が変わり優遇されているわけではないということですね

まとめ

それでは今回のまとめをしたいと思います

まず、公務員と民間企業との違い・メリットは次のとおりです

活動の目的

  • 公務員の活動の目的は公益の追求
  • 民間企業の活動の目的は自社の利益の追求

働く上でのリスク

  • 公務員は倒産・リストラの可能性が比較的低い→リスク低い→メリット
  • 民間企業は倒産・リストラの可能性が比較的高い→リスク高い

自由度

  • 公務員は私生活での自由度が比較的低い
  • 民間企業勤めは私生活での自由度が比較的高い→メリット

次に、公務員に対して抱かれがちな勘違いは次のとおりです

  • 給料・ボーナスは必ずしも高くない
  • 残業・職場環境について必ずしもホワイトとは限らない
  • 年金制度で優遇されているわけではない(制度が変更した)

以上です!

今回の記事が公務員を目指す際の参考や、面接での回答の参考になれば嬉しいです

感想や疑問点などコメントしていただければそちらについての記事も書きたいと思っておりますので、ぜひよろしくお願いします!

わみでした

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